めばちこって何だかご存じですか?
「めばちこ」は摂津、河内、和泉、紀伊、播磨の言い方で、
同義語みたいなもので、東海、関東での太平洋側では「ものもらい」と言うようです。
う~ん、「ものもらい」はなじみ深いですが、
「めばちこ」とは初めて聞きました!
でも、本当は「ものもらい」と「めばちこ」は違うようです。
「ものもらい」は医学用語で「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」
「めばちこ」は医学用語で「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」
と言うようです。
詳細に説明させていただくと、
【ものもらい(麦粒腫(ばくりゅうしゅ))】
まぶたに並んでいる涙腺(るいせん)に細菌などが感染して起こるもの赤く腫れて痛みを伴います。
まぶたの深いところにある涙腺(マイボーム腺)に感染したのを「内麦粒腫(ないばくりゅうしゅ)」
という感染なので、抗菌薬の点眼が有効のようです。
【めばちこ(霰粒腫(さんりゅうしゅ))】
まぶたに並んでいるマイボーム腺(※1)が閉塞して脂がたまり、しこり状になるもの痛みは伴わないません。
さわるとコリコリと丸く、表面はなめらかめばちこ(霰粒腫)に細菌が感染すると赤く腫れて痛くなります。
(=「急性霰粒腫」)
自然につぶれることが多いので、抗炎症点眼薬や抗菌点眼薬の併用で経過をみることが多く、
切開はまぶたの表から切る場合と裏から切る場合とあるようです。
また、切開しても再び脂がたまり再発することもあるようですよ。
なぜこんな話になったかというと、
うちの主任が、「めばちこになった」と叫んでいたからです。
ちょ~、痛そうでしょ!!
本人曰く、「とも手痛くて、死にそう。」らしいので、
「めばちこ」ではなく、「ものもらい」の可能性が高いのではと
私は診断します。
対処方法を誤ると大変なので、週末気を付けてね~
峯澤でした。